ベリタス、事業継続性確保に向けたコンサルティングサービスを開始

ベリタスは7月15日、システム障害などのリスク診断を行いビジネスの継続性を確保するDRコンサルティングサービスを開始した。

» 2004年07月15日 13時38分 公開
[ITmedia]

 ベリタスソフトウェアは7月15日、システム障害などのリスク診断を行いビジネスの継続性を確保するディザスタリカバリ(DR)コンサルティングサービスを開始した。

 「VERITAS DR コンサルティングサービス」は、べリングポイント/プロシードなどコンサルティング会社と提携し、システムの現状の把握、企業のリスク診断といったビジネス領域にも踏み込んで、事業の継続性の観点から提供する。

木村裕之社長 「DRの根本はビジネスを守ること。企業ごとの認識に大きな差が出てきている」と木村社長

 「事業部門レベルでなく、企業全体の視点でディザスタリカバリー(DR)のコンサルティングと教育をダイレクトに行えるようになった」とベリタスの木村裕之社長は話す。

 ディザスタ(災害)というと、テロや大地震などを連想するが、人為的ミスによるシステム障害も企業にとっては災害の一つ。しかし、さまざまなシステム障害がどの程度企業にダメージを与えることになるのか、正確に把握できているケースは少ない。

 人為ミスを含めたすべての被害実態を分析するところから、アーキテクチャや戦略の策定、システム導入計画とリカバリ計画の策定、テストと評価、保守までを一貫して提供することで、企業がビジネスの継続性を確保できる体制をとりやすくする狙いだ。

 同社は、このサイクルを継続して行うことで、ビジネスの拡大に応じたDR対策が行えるようになるという。今後も大手コンサルティング企業との提携数を拡大する予定で、現在アクセンチュア、日本総研、野村総研などとも交渉を進めている。

 今回提携したプロシードの西野氏は「残念ながら、予期せぬリスクは現実にはひそんでいる。正しいプロセスとサービスを提供できる人材、そして製品のトライアングルがきっちり動作する必要がある」と話す。同社はITマネジメントの国際標準ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)の導入などを手がけており、事業の継続性確保としてDRは一部としている。この面でベリタスと協力する。

 DRコンサルティングサービスを提供するため、ベリタスは3人の専任DRコンサルタントを拡充。米国、アジア太平洋地域のスタッフが持つノウハウを併せて提供していく。同社のバックアップ、クラスタリング、レプリケーションなどの得意とする技術を組み合わせて提供する。

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