日本ピープルソフトのハリデー社長、新社屋で日本市場での取り組みをアピール

日本ピープルソフトは、20日に移転した東京・溜池山王の新社屋で、日本向けの取り組みについて説明する記者向けのブリーフィングを行った。

» 2004年07月23日 17時48分 公開
[ITmedia]

 日本ピープルソフトは7月23日、20日に移転した東京・溜池山王の新社屋で、日本向けの取り組みについて説明する記者向けのブリーフィングを行った。主な取り組みは、東京テストセンターとカスタマーサポートセンターの強化、IBM-PeopleSoftコンピテンスセンターの開設の3つ。

 旧J.D.エドワーズとの統合後、プレス向け発表会に初めて姿を見せたという日本法人社長のクレイグ・ハリデー氏。旧J.D.エドワーズの社長を経て現職に至っている。同氏は、2003年のJ.D.Edwards買収の発表からの経緯を説明し、「2004年6月に日本法人の合併登録完了、今月は新社屋への移動によってロケーションの統合を達成した」と話し、統合後の展開がスムーズに進んでいることをアピールした。

 顧客企業の業種としては、旧J.D.Edwarsが製造、消費財、流通、建設に強みを持っていたのに対し、旧PeopleSoftは金融、テレコム、ヘルスケア、政府・官公庁が得意分野であり、「事業領域を補完する関係にあった」としている。

 製品ラインは、米国と同様、大企業向けの「PeopleSoft Enterprise」、旧J.D.エドワーズのJ.D.Edwards 5を引き継いだ「PeopleSoft EnterpriseOne」、IBM iSeries(旧AS/400)で稼動する旧J.D.EdwardsのWorldSoftwareをベースとする「PeopleSoft World」の3つ製品ファミリーを展開する。

 PeopleSoftのアプリケーションの特徴を示す機能としては、ピュアインターネットと開発環境のPeopleToolsが挙げられる。特に、PeopleToolsは、さまざまなアプリケーションやプラットフォームの違いを吸収した上で開発環境を提供する。そのため、例えば、ユーザーが自ら追加開発したプログラムでも、全体システムとの環境の整合性を保つことができることで、ユーザーからも一定の評価を得ている。

「統合は順調に完了した」と話すハリデー社長

日本向けの取り組み強化

 日本向けの取り組みの強化としては、2003年4月に開設した東京テストセンターを、今年6月にアジア地域の品質強化を担うアジア太平洋地区の主力センターとして強化し、対象製品と言語を拡大した。日本で出荷する製品の品質向上を目指すという。

 一方、今月20日には、IBM-PeopleSoftコンピテンスセンターを開設した。文字通り、IBM製品とPeopleSoftを組み合わせたシステムについて、導入を検討する顧客企業を支援するものになる。

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