2004年第2四半期の国内IAサーバ市場、NECがデルから首位奪還

ガートナージャパンは、2004年第2四半期の国内IAサーバ市場動向を発表、前四半期でデルに出荷台数首位の座を奪われたNECが、トップに返り咲いた

» 2004年07月28日 14時11分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは7月28日、2004年第2四半期(4〜6月)の日本国内におけるIAサーバ市場動向(速報値)を発表した。

 これによると、出荷台数は合計9万2107台で、前年同期に比べ12.4%増となった。ベンダー別では、日本電気(NEC)がトップに返り咲き、その後にデル、日本ヒューレット・パッカード、日本アイ・ビー・エム、富士通が続いている。

 同社の分析によれば、景気の回復感が強まる中、国内IAサーバ市場は引き続き堅調に推移しているとのこと。また、よりコストパフォーマンスの高いサーバに需要が流れており、このことがIAサーバの出荷を支えている一方で、市場は単なる「コスト削減」だけでは強い反応を示さなくなってきている可能性もあるという。

 第1四半期でデルに首位の座を明け渡したNECが、その座を奪い返した要因としては、小規模企業向けサーバであるExpress5800/Gモデルの強化、2営業日出荷や3年間オンサイト保守サービスのパッケージ化などが効果的であったほか、流通などの店舗向けサーバが伸張したためと考察している。

 ガートナージャパンでは、国内IAサーバ市場は、第3四半期以降も好調なGDP成長率に支えられる形で、11%増程度の成長を見込めるだろうと予測している。

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