Cisco、対華為技術訴訟を取り下げ

米Ciscoは、中国の華為技術とその子会社を相手取って起こしていた特許侵害訴訟を取り下げた。華為技術が一部の製品で、ソースコードなどの一部変更に同意したことへ応えた措置だという。(IDG)

» 2004年07月29日 08時08分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Cisco Systemsは7月28日、中国のHuawei Technologies(華為技術)とその子会社を相手取って起こしていた特許侵害訴訟を取り下げた。

 Ciscoの副社長で顧問弁護士のマーク・チャンドラー氏は「この訴訟の決着は、知的財産権の保護にとっての勝利を意味する」との談話を発表した。

 この訴訟は2003年1月に起こされた。Ciscoがこれを終結させることができたのは、華為技術が一部の製品でコマンドラインインタフェース、ユーザーマニュアル、ヘルプスクリーン、およびソースコードの一部変更に同意したためだとチャンドラー氏は説明する。サードパーティーが華為技術の製品を調べ、華為技術が特定製品を打ち切って修正済みの新しい製品のみを提供することに同意したことから、今回の動きに至ったという。

 サードパーティーによる調査は昨年9月にすべての関係者が同意していたが、米テキサス州東部地区連邦地裁で28日に取られた手続きによって、プロセスが正式に終了したことになる。

 華為技術と合弁している3Comは、このニュースを歓迎する談話を発表した。

 当初の訴訟では、華為技術のルータ「Quidway」とスイッチがCiscoの知的財産権を侵害していると訴えていた。

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