IDC Japan、国内ERM市場規模の実績および予測を発表

IDC Japanの予測によれば、国内ERMソリューション市場は大きな成長が見込めない状況にあり、戦略の見直しを要するという。

» 2004年08月04日 14時25分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは8月2日、2003年における国内ERM(エンタープライズ・リソース・マネジメント)ソリューション市場規模実績と2008年までの市場規模予測を発表した。

 これによると、2003年の国内ERMソリューション市場規模は7673億円で、対前年比2.6%の成長となった。また、今後5年間は、年間平均成長率2.5%で成長し、2008年には8699億円に達する見込みだという。

グラフ 産業別国内ソリューション市場規模(2003年〜2008年)

 産業別で2003年の市場規模実績を見た場合、成長率では、「製造」が対前年比3.1%増で最も高い伸びを示しており、その後に「流通」(2.6%増)、「通信・公益」(2.3%増)が続いている。

 現在、ERMソリューション市場は、市場全体を底上げするような新しい促進要因が得られない状況にあるため、今後は、中堅市場や金融市場、公共市場など拡大余地のある市場分野でいかに広く受け入れられるかが重要になる。また、大企業において適用業務分野が限定的な導入に留まっている点をいかに拡張していくかといった戦略が必要になると同社では分析している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ