SCO GroupがNovellに対し、名誉棄損で起こした訴訟で、Novellが再度、棄却請求を行っていたことが分かった。UNIXの著作権をどこが保有するかに関しては係争中であり、SCOは名誉棄損を実証できないとしている。(IDG)
SCO GroupがNovellに対し、名誉棄損で起こした訴訟で、Novell側は棄却を求めたが、ユタ地方裁判所の判事は拒否した。それから2カ月が経過したが、Novellが先週末に再度、同様の棄却請求を行っていたことが分かった。
UNIXの著作権をどこが保有するかに関しては係争中であり、SCOは名誉棄損を実証することはできないとNovellは主張。8月6日付の申告では「SCOはNovellが悪意を持って行動したことを示すことはできない」と述べている。
Novell、SCOの両社はUNIX System Vのソースコードの著作権に関して所有権を主張。SCOはNovellに対し、著作権の行使を妨害したとして訴訟を起こしていた。
NovellはUNIXビジネスを売却し、その事業を最終的に獲得したのがSCOで、1990年代中頃だが、この売却契約でUNIX著作権も移転したかどうかが問題となっている。6月に別の訴訟で出された裁定では、1996年の契約修正においては、SCOとNovellのどちらがUNIXの著作権を有しているかについては疑問が残ると指摘されており、今回のNovellの主張はこの判断を論拠にしている。
SCO広報担当のブレイク・ストーウェル氏は、SCOも同様に請求を行い、これに反論する予定だと述べた。
Novellのコメントは得られていない。
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