伊予銀行がフューチャーの融資支援システムを導入

フューチャーシステムコンサルティングは、伊予銀行から、融資支援システム「KeyMan」を受注したと発表した

» 2004年08月16日 13時16分 公開
[ITmedia]

 フューチャーシステムコンサルティングは8月16日、伊予銀行から、融資支援システム「KeyMan」を受注したと発表した。伊予銀行は、同システムの導入により、徹底したリスクマネジメントによる審査力に加え、営業力アップも図る。2005年10月に、最終のシステム本稼動を予定している。

 KeyManは、銀行の融資関連業務を全面的にサポートするシステム。2002年にフューチャーと鹿児島銀行が共同開発。顧客情報や信用リスク管理、社内決裁手続き、自己査定などをペーパーレス化し、リアルタイムでの情報共有で業務進捗管理も実現できる。OSにWindows、開発言語は全てJavaを使用するオブジェクト指向デザイン。Linuxにも対応している。

 システムの特徴は、伊予銀行の経営資源である既存のサブシステムの情報を、融資統合データベースに集約することで、融資関連全てのデータをリアルタイムに一元管理することが可能になること。

 さらに、拡張性に強みを持つKeyManの特色を生かし、融資支援システムだけでなく、開発の初期段階から、「融資営業支援システム」の早期稼動を見据えた体制を敷く。KeyManの画面設計には、業務に習熟した行員の経験やナレッジが反映されており、新人行員でも、顧客情報を一目で的確に把握し、融資業務を実行できるという。

 また、伊予銀行カスタマイズ案件の1つとして、2006年12月施行の新BIS規制への対応があった。各行にとって課題となっている新BIS規制対応用データ蓄積の仕組みが、同システムにはKeyManの標準付加機能として盛り込まれている。

 フューチャーは、KeyMan拡販事業を展開しており、長野銀行、東京都民銀行に続いて、伊予銀行が3つめの導入となった。

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