米MicrosoftはメインフレームとWindowsを統合するためのサーバソフト、「Host Integration Server (HIS) 2004」を発表した。
米Microsoftは8月17日、サーバソフトの新版「Host Integration Server (HIS) 2004」を発表した。顧客企業が保有するIBM製メインフレームやミッドレンジシステムと、Windowsベースの新製品を統合でき、コストを抑えながらホスト資産を活用・拡張できるとうたっている。
HIS 2004には、Visual Studio .NET 2003の統合開発環境に対応した新設計ツール「Transaction Integrator」(TI)が組み込まれた。既存のホストLOBアプリケーションをXML WebサービスまたはMicrosoft .NETサーバコンポーネントとして構築することが可能。
さらに、IBMのDB2データベースに保存されたデータをXMLのWebサービスとしてパブリッシュできる機能も装備。Window Form、Web Form、WebサービスまたはExcelやInfoPathを基盤としたソリューションと、DB2のデータを統合できる。
TI Host-Initiated Processing (HIP)ではWindows Server搭載のコンピュータを、IBM製メインフレーム/AS/400コンピュータのピアとして機能させることが可能。これによって分散型のP2Pアプリケーションが構築でき、ホストアプリケーションロジックとデータの一部を、Windows ServerおよびSQL Serverベースのインフラに移行できるとしている。
今回の新版から初めて「Standard Edition」と「Enterprise Edition」の2種類を提供。価格はそれぞれ2499ドル、9999ドルで、9月1日に発売予定。
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