JR北海道、オラクル製品で列車運転統計システムなど開発

日本オラクルとミラクル・リナックスは、JR北海道が、オラクルのデータベースとクラスタソフトウェア、アプリケーションサーバ、開発ツールと、ミラクル・リナックスのOSを採用したと発表した

» 2004年08月18日 21時39分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルとミラクル・リナックスは8月18日、JR北海道が、オラクルのデータベースとクラスタソフトウェア、アプリケーションサーバ、開発ツールと、ミラクル・リナックスのOSを採用したと発表した。北海道旅客鉄道向けの列車乗車人員報告システムである「ノリホシステム」と「運転統計システム」を刷新し、稼動を開始したという。

 JR北海道は、昭和62年から北海道地域全般を対象とした旅客鉄道事業を展開する。システム全般の提案と開発、運用は、グループ会社である北海道JRシステム開発が担当しており、今回も、北海道JRシステム開発とミラクル・リナックス、日本オラクルが共同でシステムを導入した形となった。

 これまで、JR北海道は、1日の列車乗客数を集計し、報告するノリホシステムにメインフレームを使用していた。同システムは、老朽化、高価な運用コスト、データの最適な活用などが課題になってきたという。

 また、車種ごとの走行距離や燃料、電力などを報告するための運転統計システムにもメインフレームがベースになっており、ここでもノリホシステムと同じ課題が挙がった。

 ここで同社は、ノリホシステムと運転統計システムの一部に、Oracle DatabaseとクラスタリングソフトのReal Application Clusters、また、Application Serverと開発ツールJDeveloperを採用した。プラットフォームには、コスト効率性を評価した上で「MIRACLE LINUX」を導入したという。メインフレームから、オープン系システムを利用したダウンサイジングにより、業務の効率化を目指す。

 これらのシステムは、JR北海道の管轄するうちの32駅、約10拠点の運転所などで運用され、システムの運用管理におけるコスト削減と、戦略的な車両の運行プランの実施を図るという。2003年12月からシステム構築を行い、2004年4月から運転統計システム、同7月からノリホシステムが稼動を開始した。

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