マイクロソフトの技術者と交流できるまたとないチャンスマイクロソフトによるIT技術者のための総合テクノロジーカンファレンス

開催10周年となる今年のTech・Ed 2004は、その対象をソフトウェア開発者だけでなくITProやアーキテクトまで広げているため、ジャンルを問わず数多くの技術者が集うことになる。そして、技術者同士のコミュニケーションを目的としたオープンステージでは、マイクロソフトのエンジニアとの交流の場も設けられる。

» 2004年08月19日 20時05分 公開
[宮内さとる,ITmedia]

技術者交流の目玉イベント 〜オープンステージ〜

 今年のTech・Ed 2004では、初日に行われるLearning Dayや、2日目以降に開始される4つのトラックに分かれた多数のテクニカルセッションが行われるだけでなく、技術者同士のコミュニケーションを目的とした、数々のスペシャルプログラムが用意されている。

 特に目玉として用意されているのが、「カモン! マイクロソフト オープンステージ 〜Doing More With Less〜」と題する、Tech・Ed初の試みだ。

 これは、2日目となる9月8日からの3日間、Tech・Ed 2004のメイン会場であるパシフィコ横浜に隣接する国立大ホール 1階マリンロビーにおいて、マイクロソフトの技術者や講師から、セッション内では伝えきれない情報を直接聞くことができるようになっている。

 このオープンステージではテクニカルセッションの見所やおさらいなど、通常のテクニカルセッションを活用するための手伝いをしてくれるだけでなく、参加者からのいろいろな質問にも丁寧に答えてもらえる。タイミングよくテクニカルセッションの講師を見つけることができれば、該当セッションを聞きながら疑問に感じたことを質問することもできるし、参加者が抱える個別の問題について、具体的なソリューションのヒントを得ることも可能かもしれない。

 開発者ステージ/ITプロフェッショナルステージ/セキュリティステージの3つのステージに分かれた20分のステージプログラムも準備されている。例えば開発者ステージでは、ASP.NETを利用したフリーの開発ツールであるWebMatrixを使ったASP.NET開発手法や、Tech・Ed 2004で配布されるVisual Studio 2005 Expressの概要や活用法について紹介が行われる。

 また、マイクロソフト内で開発者向けに啓蒙・マーケティング活動を行っているデベロッパー マーケティング本部の紹介を行う開発者向けステージは、参加者からの質問を織り交ぜながら、参加者とマイクロソフトエバンジェリストとの交流を深める場になるだろう。

 ITプロフェッショナル向けステージでは、「20分で分かる!」シリーズとして、BizTalk Server 2004、SQL Server 2005、MOM 2005、Virtual Server 2005といった最新製品の機能や活用方法を間近で紹介してくれる。

 そしてセキュリティ ステージでは、Windows XP SP2の主要な新機能であるWindowsファイアウォールやWindowsセキュリティセンターについて、その概要や展開などテクニカルセッションで紹介しきれなかった部分についても、詳しく紹介される予定だ。

 また、マイクロソフトのセキュリティレスポンスチームと、セキュリティに造詣が深いMVPとのパネルディスカッション形式で構成されるステージも用意されており、セキュリティ対策の現状とこれからの展開について詳しく説明される。

日本の開発者コミュニティとの交流も見逃せない

 マイクロソフトは以前より、.NET開発に興味を持つコミュニティと協力して.NETの普及に努めてきた。Tech・Ed 2004でも、こうしたコミュニティとの連携を生かしたイベントを開催する。

 Microsoft .NET に興味を持つ開発者/技術者コミュニティに対して支援を行うワールドワイドの組織 INETA の日本支部、International .NET Association Japan (INETA Japan)と共同で開催するイベントがそれだ。9月9日(木)18:30〜20:00、オープンステージの会場と同じ国立大ホール 1階マリンロビーで行われるWelcome to INETA Japan Events!である。

 このイベントでは、コミュニティで活躍する人たちが次期マイクロソフト開発環境について語る場面や、さまざまなコミュニティがそれぞれ持ち寄った技術ネタなどが披露される予定だ。参加者が抱える技術的な問題の具体的な解決策をみつけるいいチャンスとなるだろう。

 会場内のINETA Japanブースには、INETA Japanのサポータであるcbook24から提供された、コミュニティが推奨する技術書籍の閲覧コーナーも設置されている。これらは自由に閲覧できるほか、イベント内で抽選により参加者にプレゼントされる。大変興味深いことに、これに利用する抽選システムを、イベント内で実際にライブで開発し、機能拡張していくという。見逃せないイベントとなるに違いない。

フィナーレでは、.NETとJ2EEは両立可能か論議

 Tech・Ed 2004最終日には、IT業界の著名なアーキテクトによるパネルディスカッション、Architect Salonが開催される。ここでは、現時点におけるシステム構築の2大勢力である.NETとJ2EEを取り上げ、開発ライフサイクルに対する取り組みや開発方法論・パターンなどの議論が行われる予定だ。.NETとJ2EEの相互接続性といったテーマについても語られるそうなので、開発者だけでなくITProにとっても見逃せないものとなるだろう。

効率的に参加するならぜひグループで

 このようにTech・Ed 2004では、たくさんのセッション、イベントが用意されている。すべてを一人で網羅することは不可能だ。個人で参加するよりは、会社の部署単位などグループで参加し、うまく分担を決めたほうが効率がよいだろう。

 Tech・Ed 2004に参加するには、8月中に事前登録が必要だが、5人で登録すると10%の割引となる5名様パックもあるので、これを活用しよう。登録はWebサイトまたはFAXで行える。

 Tech・Ed 2004では、ここで紹介したオープンステージ、コミュニティイベント、パネルディスカッション以外にも、Peer Talk LunchやTech・Ed&MSDN 10th Anniversary Partyなど、マイクロソフトの技術者と開発者コミュニティ、そして参加者が交流するチャンスがたくさん用意されている。もちろん、Ask the Speakerと呼ばれる、メイン会場で行われるテクニカルセッション後に設けられている、セッション講師への質疑応答の場でも、意見交換が可能だ。

 また、Tech・Ed 2004の会場には、Communication Network Areaと呼ばれる、ネットワークインフラが用意される。参加者各人にはメールアドレスが用意され、会場内に設置された専用PCからインターネットへのアクセスやメールのチェックなどができるようになっている。持ち込みのPCも、有線LANもしくは無線LANによるインターネットアクセスが可能だ。(持ち込みPCの仕様によっては接続に制限があるため、事前にチェックされることをお勧めする。)

 これだけでTech・Ed 2004 Yokohamaのすべてを紹介できたわけではない。公式サイトでは、逐次最新情報が提供されているので、ぜひ、参加前にチェックしていただきたい。

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