AMD、同社初のデュアルコアCPUをデモ

AMDのデモでは、4個のデュアルコアOpteronを搭載したHPのサーバが使われた。このプロセッサは来年半ばに登場予定で、シングルコアOpteronとピン互換性を持つ。(IDG)

» 2004年08月31日 16時05分 公開
[IDG Japan]
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 AMDは同社初のデュアルコアプロセッサのデモを、米テキサス州オースティンのオフィスで行った。同社幹部が8月31日、明らかにした。

 来年発売予定のデュアルコアプロセッサは、特にマルチスレッド対応アプリケーションで、シングルコアプロセッサよりも高い性能を発揮する。

 AMDのデモでは、4個のデュアルコアOpteronを搭載したHewlett-Packard(HP)の「Proliant DL585」を使用したと同社は発表文で述べている。この4ウェイサーバをデュアルコアOpteronで動かすのに必要なのは、アップデート版のBIOS(ハードとOSのインタフェース)だけだったという。同社はデモについて、それ以上詳しいことは明かしていない。

 AMDのWebサイトに掲載された情報によると、デュアルコアOpteronは2個のプロセッサコアと1Mバイトの2次キャッシュを搭載し、90ナノメートル(nm)プロセスで製造されたシングルコアOpteronと同じ、940ピンソケットを使っているという。

 このピン互換性により、HP、Sun Microsystems、IBMは、デュアルコアOpteronを、(シングルコア)Opteron用に設計された既存のシステムに搭載できるとAMDは説明している。

 さらに、ユーザーは90nmシングルコアプロセッサと互換性のある既存システムを、デュアルコアプロセッサにアップグレードできるだろうと同社は述べている。

 AMDによると、デュアルコアOpteronは90nmプロセスで製造され、発売は来年半ばになる見込み。同社は、1〜8個のプロセッサを搭載するサーバ向けに設計されたデュアルコアプロセッサを投入する計画だ。これらプロセッサの価格は公表されていない。

 デスクトップ向けのデュアルコアプロセッサは、2005年後半に登場するだろうと同社は話している。

 AMDのライバルのIntelも、2005年に全プロセッサシリーズでデュアルコアプロセッサを提供する計画だ(5月10日の記事参照)。

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