Windows Updateサーバ増強、サポート窓口土日開放でSP2に備えるMS

既報のとおり、日本時間の9月2日午前0時より「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載(SP2)」の提供が開始される。

» 2004年09月01日 19時54分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 マイクロソフトは既報のとおり、日本時間の9月2日午前0時より、Windows Updateおよびダウンロードセンターを通じて、「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載(SP2)」の提供を開始する。

 ただし、Windowsの自動更新機能経由での配布は、「企業内では、適用前に評価の期間が必要ということもあるので」やや時期を遅らせ、9月29日からの配布となる。さらに、管理者向けに、ユーザーが勝手に自動更新を行いSP2をインストールしないように設定できるツールを配布する予定だ。

 SP2の容量は、適宜Windows Updateを行っている場合はProfessional Editionで約100MB、Home Editionでは約80MB。まったく更新作業を行っていない場合は270MB程度になるという。こうなるとWindows Updateサイトの相当な混雑も予想されるが、「負荷の増加を見込んでサーバ、ネットワークの双方を強化している」(同社)とのことだ。

 といっても、ナローバンドのユーザーにとっては、ダウンロードが困難な容量であることに変わりはない。そこでマイクロソフトでは、昨秋に配布したBlaster駆除ツール同様、PC量販店約2500店舗でCD-ROM配布を行う。SP2ではさらに、全国約2万5000局の郵便局でも配布を行う計画だ。これらCD-ROMには、SP2の設定などを解説した小冊子が付属する。店頭/郵便局でのCD-ROM配布は日本独自の施策で、あまねくSP2がいきわたることを狙ったもの。さらに、雑誌付録CD-ROMへの収録という形でも配布が行われる。

配布形態 開始日時
オンライン Windows Update 9月2日
ダウンロードセンター 9月2日
自動更新機能 9月29日
オフライン PC量販店 9月17日
郵便局 10月1日
雑誌付録など 随時
販売製品 Windows XP
プリインストールPC
2004年秋モデルより
(詳細は各社に)
パッケージ製品 近日中にラインナップを
一新する予定

 SP2の適用により、既存のアプリケーションの動作に不具合が生じることも指摘されている。そうしたケースに備え、マイクロソフトではソフトウェアの対応状況/互換性に関するリンク集をとりまとめ、Web上で公開した。

 とはいえ、あまり知識を持たないユーザーが、SP2の導入により混乱するケースは十分考えられる。そこでマイクロソフトでは、サポート体制拡充の一環として、SP2公開後当面の間、平日だけでなく土日もセキュリティ情報センターの窓口を開き、電話での問い合わせに応じるということだ。

 たびたび報じられてきたとおり、SP2では過去の苦い経験を生かし、セキュリティ機能の強化が図られている。マイクロソフト社長のマイケル・ローディング氏は「SP2は新たなセキュリティのベースラインであり、基盤である」と述べるとともに、今後のさらなるセキュリティ環境改善のために、フィードバックを歓迎したいとの考えを示した。

ローディング氏 SP2ダウンロード/適用時にはファイアウォール機能をオンにしてから、ともコメントしたローディング氏

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