阿波銀行、SAP R/3で本部業務統合システム稼動

SAPジャパンは、阿波銀行の本部業務統合システムが1月に稼動を開始し、順調に稼動していることを明らかにした

» 2004年09月01日 21時05分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは8月31日に、阿波銀行の本部業務統合システムが1月に稼動を開始し、順調に稼動していることを明らかにした。国内の地方銀行の本部業務統合を目的にSAP R/3を導入した例としては初めてになるという。

 阿波銀行では、基幹系システムの共同化「じゅうだん会システム共同化」に伴い、本部業務システムの再構築をすすめた。システム要員や導入期間が限られる一方で、基幹系の仕様の策定と人事制度改訂への対応を並行して進めるなど、多くの変動要素への迅速な対応が要求されていたという。

 SAP R/3については、人事や動不動産管理、財務会計などの本部業務と、各業務フローを標準化する機能、また、制度変更にも基本機能で柔軟に対応できる点を評価して、導入を決めた。

 同銀行では、2004年1月から基幹系システムを共同化し、銀行本部業務の中核である人事、総務管財、主計決算の各領域に順次導入した。R/3を導入するにあたり、次の目標をかかげたという。

  • 社内システム部門に頼らないシステムの導入・維持
  • テンプレートに合わせた業務フローの整理
  • 導入パートナーへの運用・保守アウトソーシング

導入後の効果は?

 また、1月の導入後の効果としては以下を挙げている。

  • データ発生源入力による人事・管財業務の効率化
  • ペーパーレス化による人事業務の効率化
  • 決算データ自動入力による四半期決算を含む決算業務の効率化
  • 関連会社を含めた連結決算のスピード化が可能なインフラ整備
  • 業務フローの整備と合わせた業務マニュアルの整備

 R/3の海外の銀行分野で950カ所所以上で導入されている。海外では主に、決算、外部報告、管理会計、連結、人事、購買、支払管理、動・不動産管理、予算管理、原価計算、収益管理、ALM(Asset Liability Management、資産負債管理)、統合リスク管理業務などの分野で利用される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ