Rationalを軸とするソフトウェア開発が10月7日に

IBMソフトウェア主催の「IBM Rational Software Development Conference」では、Eclipse 3.0ベースの開発環境が披露される。現行Eclipse 2.1ユーザーが注目する3.0は、Atlanticで新次元を迎えるのか。

» 2004年09月21日 12時18分 公開
[木田佳克,ITmedia]

 日本アイ・ビー・エム主催、10月7〜8日に開催の「IBM Rational Software Development Conference」は、既報レポート「Rational Software Development User Conference 2004」の日本版となるものだ。

 トピックとなるのは、Rational製品後継「Atlantic」(コードネーム)の国内発表であり、Eclipse Platformに基づくものとして米国の7月発表以来、注目されている。IBMは、これまでもRational統合による製品展開を行ってきたが(関連記事)、一歩進んだ形となる。

 さらに注目なのは、現在、Eclipseはバージョン2.1が幅広く利用されているが、Atlanticでは最新バージョンの3.0を基とする点だろう。2.1全盛の現在だが、3.0ではまだ多くのプラグインが整備されていないなど、デベロッパーからの期待は大きい。

 この製品展開に関係し、IBMソフトウェア主催の国内カンファレンスでは初となる、Eclipseをテーマとする3講演が予定されている。

 「これまでは、IBMのカンファレンスでEclipse講演といった見せ方をすることはありませんでした。しかし、Eclipse Platformが今後の開発環境の軸となることからも、重要視しています」。日本アイ・ビー・エム、シニア・テクノロジー・エバンジェリストの米持幸寿氏は語る。

多くのJavaに関わる講演で定評ある語り口の米持氏

 10月7日には、Eclipseプラグイン開発入門と題し、同社開発研究所からの講師が招かれるという。同研究所は、日々プラグイン開発に携わっており、講演ではAtlanticの基となるEclipse 3.0のプラグイン環境についてが解説される予定だ。

 ほかにも、Eclipseとメタデータの関係についても触れられ(10月7日)、開発環境としてJavaに依存しないフレームワーク利用についてが講演予定だ。最近は、家電における組み込みLinuxの開発環境でもEclipseフレームワークが利用されることが多い。

 米持氏は、7日の基調講演で来日されるIBMフェローのグラディ・ブーチ氏、Rationalブランド・マネージャの渡辺 隆氏、SDPテクニカル・エバンジェリストの藤井智弘氏と共に登壇し、「Software runs the World」をキーワードにして、ソフトウェア開発新次元をひも説く。

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