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» 2004年09月28日 18時32分 UPDATE

マイクロソフトの組み込み機器開発者向けセミナーが開催

9月28日、Windows CEとWindows XP Embeddedの2つの製品とテクノロジーを中心とした開発者向けセミナーが東京・品川で開催された。基調講演では、マイクロソフトの千住氏によって最新ロードマップも示された。

[柿沼雄一郎,ITmedia]

 9月28日、東京・品川でMicrosoft Windows Embedded Developers' Conference Japan 2004が開催された。「Windows Embedded製品の最新技術がわかる開発者向けセミナー」と題された本カンファレンスは、組み込み製品に搭載されるマイクロソフトOS「Windows CE」と「Windows XP Embedded」のテクノロジーを広く技術者や製品企画者へアピールするもの。

 カンファレンスは、マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部長 千住和宏氏による基調講演で幕を開けた。

MSEmb001.jpg マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部長 千住和宏氏。

 同社は組み込み市場向けとして、現在「Windows CE」および「Windows XP Embedded」という2つのOS製品をリリースしている。それぞれ、ターゲットCPUの種類やフットプリントの違いなどによって区別されており、現在市場には用途によってこの2つのOSを選択利用した製品が数多く存在する。

 国内の組み込みOS市場におけるマイクロソフトのシェアは約30%で第一位(2003年、Gartner, VDCによる)。強みはPOSやハンディターミナルなどの流通系端末で、そのほかインターネットアプライアンス端末やKiosk端末などへの利用率も高い。

 こうした組み込み機器のほか、モバイル機器用のWindows Mobile、マルチメディア端末のPortable Media Center、車載用のWindows Automotiveというように、分野ごとに最適化されたOSを提供しているのも特徴だ。基調講演にはマイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当 アダム・テイラー氏も登場。モバイル&エンベデッドデバイス本部が取り組んでいるこれらの戦略分野を紹介、今後はRFIDやVoIPといった先端技術に対しても積極的なアプローチを行っていくと同氏。

MSEmb002.jpg マイクロソフト 執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当 アダム・テイラー氏。

 また千住氏は、新機能が追加されたWindows CE 5.0 日本語版の提供開始を会場で発表した。ソースコードの開示を行うシェアードソースライセンスの拡張や、コード改変による派生物の商用出荷の許可など、プラットフォームとしての柔軟性を高めている。それとともに、同じく組み込みOSのT-Kernelとの協調動作を実現するAPIを実装、パートナーとともに実際の製品やサービスへと展開していくことを明らかにした。

 あわせて製品ロードマップも提示された。2005年以降には、Windows Mobile 2003 SEに通信系の機能を強化した“Magneto”、次期デスクトップOSであるLonghornの組み込み版“Longhorn Embedded”などが用意されている。Magnetoにはとくにダイヤル操作などのUIの拡張が図られる予定で、より幅広いデバイスへの採用が期待されている。

MSEmb003.jpg 2005年以降のロードマップ。

 「Windows CEはいろいろな部品を組み合わせてより簡単に、より速く、より複雑なデバイスを開発するためのプラットフォームであり、マイクロソフトが提供しているのはあくまで素材でしかない。それを利用して、いかに自分に特化したものとして作り上げるか、ここに手作りの感動に似たところがある。そうした行為の中に、今までになかったものが生まれる可能性が秘められている。そのための有効な一日になることを願う」と千住氏はカンファレンスの出席者へメッセージを送った。

MSEmb004.jpg セッション会場横ではさまざまなWindows CE/XP Embedded製品やパートナーソリューションが展示されていた。

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