クレスコ、SAPのNetWeaverをベースに基幹システムを再構築

情報サービスを提供するクレスコは、クレスコ・イー・ソリューションとSAPジャパンが同社の全社統合システムを共同で構築し、本格稼動を開始したと発表した

» 2004年10月04日 19時26分 公開
[ITmedia]

 情報サービスを提供するクレスコは10月4日、クレスコ・イー・ソリューションとSAPジャパンが、同社の全社統合システムを共同で構築し、本格稼動を開始したと発表した。

 クレスコでは2003年4月に、いわゆる「手作り」の既存システムを全面的に刷新し、全社を統合するシステムを開発するプロジェクトを立ち上げた。全社員を対象ユーザーとしており、従来のバッチ処理をR/3 EnterpriseとNetWeaverベースのシステムにリプレースし、部門間にまたがる業務のリアルタイム処理を図る。

 同社は、最終的には、プロジェクトの収支管理や全社的な業績予測、さらに、ビジネスの見通しをリアルタイムに把握することによって、正確かつ迅速な経営判断をしたい考えだ。

 これを実現するために目標を設定している。それは、多重入力の排除によるデータ精度の向上、各種伝票の電子化によるペーパーレス化とリアルタイム処理の促進、社外で仕事をする社員を想定した外部からのアクセス性の向上、決算の早期化の4つとなっている。

 両社は、全社統合システムを1年半という短期間で構築したことをアピールしている。

 動作基盤として採用されたのは、SAP NetWeaverから、Web Application Server、Enterprise Portal、Business Intelligenceの3つ。アプリケーションについては、財務会計、管理会計、固定資産管理、設備管理、販売管理、在庫および購買管理、プロジェクト管理、人事管理アプリケーション、ワークフロー、社員サービスを採用、さらに、mySAP Customer Relationship Management(mySAP CRM)も採用しており、SAPは「国内では例を見ない最新の構成」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ