Citrixが次期版MetaFrameにCPUとメモリの最適化技術を盛り込む

「Citrix iForum 2004」の本格開幕に先立ち、次期版Citrix MetaFrame Presentation ServerにAuremaとRTO Softwareの最適化技術が組み込まれることが明らかにされた。TCOを継続的に改善する同社の取り組みの一環という。

» 2004年10月05日 13時22分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 フロリダ州フォートローダデールのCitrix Systemsは米国時間の10月4日、「Citrix MetaFrame Presentation Server」の次期バージョンにCPUの負荷管理技術とメモリを最適化する技術を組み込むことを発表した。前者はAuremaから、後者はRTO Softwareからそれぞれライセンスするもの。5日朝から本格開幕する同社の年次ユーザーカンファレンス「Citrix iForum 2004」で詳細が明らかにされる。

 なお、次期バージョン(4.0)は2005年のリリースを目指して開発が進められている。

 カリフォルニア州クパチーノに本社を置くAuremaの負荷とパフォーマンスの管理ソリューションは、「ARMTech」と呼ばれる製品を介して提供されており、Citrix MetaFrame向けのほか、Windows、VMware、SQL Server向けがある。この技術を使うことによって、ユーザー、アプリケーション、およびOSにCPUリソースを適切に割り当てることができ、OSが不安定になったり、ほかのアプリケーションの影響を受けることを避けることができるという。

 一方、ジョージア州スワニーのRTO Softwareは、Windows Terminal ServicesやMetaFrame Presentation Serverのパフォーマンスやスケーラビリティの改善にフォーカスし、メモリ最適化する「TScale」製品を提供している。同技術により、既存のMetaFrame Presentation Serverファームは、より多くのユーザーをサポートできるようになるという。

 Citrixでプロダクトとデマンドマーケティングを担当するトニー・マーザリ上級副社長は、「われわれは継続的にTCOの改善にフォーカスしている。(2つの技術を次期バージョンに組み込んで)より多くのユーザーを既存サーバでサポートし、かつシステムパフォーマンスを最適化することによってMetaFrame Presentation Serverの価値を高めたい」と話す。

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