新ブランド「FlexLine」でディスク製品を大幅再編、StorageTek

米StorageTekは米国時間10月12日、「FORUM 2004」の会場でディスクストレージシステムの新ブランド「FlexLine」シリーズを発表した。新名称の下に、ディスク製品を整理し直した形となっている。

» 2004年10月13日 17時06分 公開
[堀 哲也,ITmedia]

 米StorageTekは米国時間10月12日、ディスクストレージシステムの新ブランド「FlexLine」シリーズを発表した。

 Flex Lineは、ディスクストレージの「Vシリーズ」に加えて、「D/Bシリーズ」の製品ポートフォリオを統合したディスク製品の新ブランド。これまでのB/Dシリーズは「FlexLine 200」シリーズ/「FlexLine 300」シリーズへと置き換わることになるという。

従来のVシリーズはそのまま「FlexLine V」シリーズとして引き継がれる

 資料によると、既存の「D/B280」は「FLX280」となり、「D240」および「D/B220」は「FLX240」として統合される。また、ディスクアレイの「D200」は「FLA200」となり、「B200」は「FLC200」、「B250」は「FLC250」と名称変更される。

 また、200シリーズには2Gbpsのファイバチャネル(FC)をサポートしたエントリー向けの新コントローラ「FLX210」および、SATAディスクアレイの「FLA300」も発表されおり、さらにポートフォリオを拡大させている。

FlexLine 600シリーズ SATA対応で容量を重視した「FlexLine 600」シリーズも新投入される

 「FORUM 2004」では、新シリーズとなる「FlexLine 600」シリーズも発表。600シリーズは、BladeStoreのアーキテクチャを引き継いでおり、エンタープライズ向けのコントローラ「FLX680/640」、ディスクアレイの「FLC600」が登場する予定だという。

 同社は現在、情報の価値に応じて価格とパフォーマンスの適切なストレージに格納することで、ストレージにまつわるコストを低減する、情報ライフサイクル管理(ILM)ソリューションを推進している。Flex Lineシリーズでは、ディスク製品の選択肢を増やし、これまで以上に適切なストレージへ情報を格納できるようにする狙い。

 またFlex Lineは、コントローラとディスクアレイがそれぞれ別々になったモジュラー構成を特徴としており、例えば、アクセス性能を重視する用途には、ファイバチャネル(FC)対応のHDDを選択し、コストと容量を重視するならSATAを選択するといった柔軟な対応が可能だ。一つのコントローラで、FC/SATA両方のディスクアレイを混在させて利用することもできる、という。

 新バージョンのディスク管理ソフト「SANtricity v9.1」を搭載しており、このソフトがドライブの混在利用を可能にしている。また、新たにRVM(Remote Volume Mirroring)機能を強化し、非同期ミラーリングをサポートしたとしている。非同期ミラーリング機能により、これまでよりも細い回線でディザスタリカバリーシステムを構築できるようになるという。

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