米PayPalの決済サイト、4日ぶり復旧

» 2004年10月14日 08時51分 公開
[IDG Japan]
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 コーディング問題が原因で速度が落ち、断続的にしかつながらなくなっていたオンライン決済サイトのPayPal.comが10月12日夜、4日ぶりに復旧し、再び利用できるようになった。

 PayPalはオンラインオークション会社eBayの100%子会社。13日早朝にサイトに掲載されたサービス障害についての最新情報の中で、技術者がようやく問題を解決したと報告している。修復の具体的な内容は公表していない。

 「PayPalサイトの機能復旧にあたってかなりの進展がありました。加入者の大部分は現在、サイトの全機能を利用できるようになっています。もしエラーが起きた場合、再試行してみてください」とサイトには記されている。

 PayPal広報のサラ・ベテンコート氏は12日夜のメールの中で、復旧後にサイトの機能は「大幅に改善」したと説明、「ほとんどのユーザーが問題なく処理できるようになった。今夜いっぱい状況を注意深く監視し、新しい情報が得られ次第、ユーザーに告知する」と述べている。

 PayPalサイトは8日以降、ログインとサイト利用で大半のユーザーに問題が起きていた。この日の月例のコードアップデートで不具合が生じ、サイトの機能が大幅に低下してタイムアウトのエラーなどを引き起こした。

 PayPalとeBayの技術者が8日から、夜を徹して復旧に当たった。コーディングエラーの詳細については公表していない。

 4日間にわたる障害の影響がどの程度に及んだかは不明だが、eBay.comのオンラインオークションとストアで買い物をしたユーザーは支払いや料金の受け取りができなくなり、被害を受けた。

 同社によれば、PayPal.comのユーザーアカウントは約5000万件。うち1550万件は活発に利用されている。

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