CA、新ARCserve Backupで企業の基幹へ

CAは10月19日、バックアップソフト「BrightStor ARCserve Backup r11.1」日本語版を発表した。ワークグループ規模の「ARCserve Backup」とエンタープライズレベルの「Enterprise Backup」を統合。新ARCserve Backupで、企業の基幹に近い部分でのデータ保護用途へ進出を狙う。

» 2004年10月18日 16時53分 公開
[堀 哲也,ITmedia]

 コンピュータ・アソシエイツ(CA)は10月19日、バックアップ/リカバリソフト「BrightStor ARCserve Backup r11.1」日本語版を発表した。

 同製品は、ワークグループ規模の「ARCserve Backup」とエンタープライズレベルに対応した「Enterprise Backup」をコードベースで統合したもの。製品名のばらつきを排除し、知名度の高いARCserve Backupに統一。ローエンドからエンタープライズ規模まで対応できるバックアップソフトとして、より企業の基幹に近い部分でのデータ保護への進出を狙う。

 これまでCAは、ローエンドのARCserve Backup、ハイエンドのEnterprise Backupと主に2種類のBrightStor製品を提供してきた。しかし、「BrightStorはローエンドで強い傾向があり、ARCserve Backupの対象規模から、さらに拡張するにはEnterprise Backupに切り替えるか、他社製品を選択せざるを得なかった」と、BrightStorブランドマネジャーの橋本格氏。そのため、同社のバックアップソフト基幹用途では苦戦を強いられる傾向にあった。これを新ARCserve Backupで解消する。

 また、ARCserve Backup r11.1では、これまでプラットフォームに異なっていたエージェントを共通化。Windows/Linux/UNIXの異機種混在環境でのバックアップを可能にしている。Oracle、SQL ServerといったデータベースやExchange、Lotus Dominoなどのアプリケーションのオンライン中のバックアップも可能で、テープデバイスやライブラリをサポートする。

 エンタープライズ規模に対応するため、Enterprise Backupの機能を継承したほか、新機能として、最大32ジョブまで同時に同一メディアに書き込みができるマルチプレキシングや、複数ジョブを起動し複数ドライブに同時書き込みするマルチストリーミング機能を備えた。ほか、複数のバックアップサーバを集中管理できるポータル機能、バックアップメディアの外地保管を支援するレポーティングのオフサイトボールト機能も搭載した。ただし、Windows版では、マルチプレキシングの拡張やポータル機能などは、別売のEnterprise Moduleに含まれるという。

 価格はすべて未定。出荷開始は2005年1月を予定している。

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