IDC Japan、国内サーバ市場予測を上方修正

IDC Japanによれば、2004年の国内サーバ市場は当初の予測よりも好調で、若干の上方修正が行われた。しかし、中期予測においてプラス成長を見込めるだけの要素は今のところ少ない見込みだ。

» 2004年10月20日 15時02分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは10月19日、国内サーバ市場規模に関して2004〜2008年の最新予測を発表した。これは、2004年上半期(1〜6月)の出荷実績と市場動向にもとづいて、従来の予測を見直したもの。

 同発表によれば、2004年の国内サーバ市場規模は前年比2.8%減の6994億円となる見込みで、当初の見方よりも既存サーバの更新需要が旺盛であることを考慮し、2004年3月時点の予測から成長率を3.7ポイント上方修正したという。また、2004年の総出荷台数は、前年比14.1%増の49万8000台と予測している。

 ただし、製品別で見た場合、高額製品から低価格製品への需要シフトが継続するため、x86サーバはプラス成長、RISCサーバとメインフレームはマイナス成長となる見込みだ。

 また、同社の中期予測によれば、2008年の国内サーバ市場規模は5459億円になり、2003〜2008年まで5年間の年間平均成長率はマイナス5.4%と算出している。

 同社リサーチマネージャーの中村正弘氏は、「2004年と2005年は短期的な要因で減少率が小さくなる見込みだが、x86サーバはプラス成長、RISCサーバとメインフレームはマイナス成長という基本的なトレンドは、この先も変わらない。またx86サーバは、ここにきて平均単価の下落が加速している。今後もx86サーバは、単価の下落が継続し、出荷台数は増えても出荷金額は伸び悩む見込みだ。長期的に見ても、国内サーバ市場をプラス成長に反転させるだけの力はないだろう」と分析する。

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