シャープとIBM、Java多目的ICカードを共同開発

» 2004年10月20日 17時41分 公開
[ITmedia]

 シャープと日本アイ・ビー・エム(IBM)10月20日、シャープ製の1Mバイトフラッシュメモリを内蔵したICカードに、IBMのJava環境向け組み込みOS「Java Card Open Platform 31」(JCOP31)を搭載することに成功したと発表した。両者は今後、多目的ICカード開発で協業する。

 シャープのフラッシュメモリ技術を応用し、従来16−32Kバイトが主流だったICカードメモリ容量を1Mバイトに拡張した。シャープは接触・非接触型両対応の1チップCPUもラインアップする。

 JCOP31は、小規模プロセッサやメモリでもアプリケーションの高速実行が可能なOS。多様なアプリケーションをオープン環境で開発できるという。Java Card 2.2、GlobalPlatform2.1.1などの業界標準に対応したほか、AESやECCといった暗号化技術や認証機能に対応した。

 新開発のカードは、クレジットカード、社員カード、会員カードなど、複数の機能を1枚に統合可能。カード発行後に新しいアプリケーションを追加することもできる。

 両社は今後、大容量フラッシュメモリとJCOPの特長を生かした製品・サービスを共同開発するとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ