アルファシステムズ、800名規模でKNOPPIXによるIT教育システムの有効性を検証

アルファシステムズは、IPAが公募した「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」に、同社が応募した「KNOPPIX」によるIT教育システムの提案が採択されたことを発表した。

» 2004年11月02日 18時56分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 アルファシステムズは11月2日、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公募した「学校教育現場におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての実証実験」に、同社が応募した「KNOPPIX」によるIT教育システムの提案が採択されたことを発表した。同公募には、10件の応募があり、そこから2件が採用されている。もう1件は、三菱総合研究所を代表とする企業グループのもので、こちらも具体的な実証実験のフェーズに入っている(関連記事参照)

 今回の採用により、IPAからの支援を受け、KNOPPIXによるIT教育システムの大規模実証実験を開始し、オープンソースデスクトップが教育現場で実用に耐えられることを実証していく。実験期間は、2004年10月4日から2005年6月30日で、2月までは、実験システムの準備期間となる。

 実証実験には、のべ781名の被験者が参加する予定。実験協力校は、所沢市立荒幡小学校、愛知県立東海商業高校、早稲田電子専門学校など8校。

 本実験では、既存システムからオープンソースソフトウェアを使用したデスクトップ環境に置き換えるにあたって、KNOPPIXを利用すれば、専門知識を要することなく容易に移行可能であることを実証するもの。

 既存のPC端末を活用する場合と、KNOPPIXによるIT教育システムを新規に構築する場合の環境構築を行い、既存環境からの移行と新規導入について実証するほか、セキュリティの見地から、アンチウィルスソフトウェアを導入し、既存環境と同等のセキュリティ対策が可能であることの実証、携帯性に優れたKNOPPIXの利用による自宅学習への波及効果に関する実験なども予定されている。

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