Time Warner減益、AOL広告収入は大幅増

» 2004年11月04日 08時50分 公開
[ITmedia]

 米Time Warnerが11月3日発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、純利益が4億9900万ドル(1株当たり11セント)と、前年同期の5億4100万ドル(同12セント)から減益となった。売上高は前年同期から5%増えて99億6000万ドルだった。

 営業利益は前年同期比20%減の11億800万ドル。同社は会計問題をめぐって米証券取引委員会(SEC)と司法省(DOJ)の調査を受けているが、これに関連して引当金5億ドルを計上したことが響いた。同社は2000年と2001年の欧州AOLの決算見直しに着手したことも明らかにしている。引当金などの要因を除くと、償却前営業利益はAOLなどの2ケタ台の成長に支えられて9%増となる。

 AOL部門の売上高は21億ドルで1%の微増。広告収入が44%増えた一方、会費収入の3%減が足を引っ張る形となった。広告収入の伸びは、米国内の有料検索収入の70%増とAdvertising.comの買収が貢献。会員の流出は歯止めがかからず、米国内の会員数は9月30日現在で前年から200万人減少して2270万人となっている。

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