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2004/11/05 18:32 更新
Interview:
「日本は最重要市場」とSalesforce.comのベニオフCEO (1/2)
オンデマンドCRMのリーダー、Salesforce.comは、顧客らの声に耳を傾け、年3回のアップデートでそれにこたえている。現行バージョンの機能強化のうち、実に25%は日本からの要求だとベニオフCEOは話す。
「オンデマンドCRM」のリーダーを自負するSalesforce.comのマーク・ベニオフ会長兼CEOは、1999年に同社を設立する前、Oracleでさまざまなインターネット構想に携わった。そのころ抱いたソフトウェアに対する疑問を基に彼が着想したアイデア、そしてOracleからスピンオフした優秀な技術者が加わることで、Salesforce.comの基本コンセプトが完成したという。
同社は2004年6月、IPO(新規株式公開)に成功し、順調に顧客を増やしている(9月30末時点で1万2000社、18万5000ユーザー)。実際、IPOを機に投資家だけでなく広く世間からの注目も集まり始め、会社の認知度が高まったという。ベニオフ氏に製品コンセプトや日本での戦略について話を聞いた。

ITmedia あなたはOracle時代にNC(Network Computer)やOracle8iといった製品に携わっていましたが、そのころから既に「ユーティリティーコンピューティング」のアイデアを持っていたのですか?
ベニオフ オラクル時代には、iFS(Internet File System)をはじめ、さまざまなソフトウェア製品に関与していました。また、日本とも関係が深く、当時は日本の関係者の方と一緒にいろいろ仕事をさせてもらいました。Salesforce.comを設立するのとほぼ同時に日本法人を設立できたのも、その縁があったからだと考えています。
そのころから考えていたのは、従来型のソフトウェアモデルは時代遅れになっているということでした。例えば、タイムラグの問題はどうでしょう。変化の激しい時代にもかかわらず、米国で販売開始された製品が日本に登場するまでに(数カ月といった)時間を要したりします。オンデマンドの狙いの一つは、このタイムラグを縮小することにあります。例えば、今回のDreamforce 2004で発表したSalesforce.com/Supportforce.com Winter '05は、4つの製品から構成されていますが、すべてのアップデートが世界同日リリースされています。既存ユーザーは、こうしたすべての新機能がすぐに利用可能になるのです。
ITmedia 製品を年3回アップデートするというアイデアはどこからきたのでしょうか?
ベニオフ 雪の季節到来とともにWinterリリース、陽気が暖かくなってきたらSpringリリース、夏を感じたらSummerリリースというのも、季節の変化が感じられて楽しいのではありませんか?(笑い)
冗談はさておき、年3回というのは、これがわれわれが製品をアップデート可能な周期だからです(以前は4回だった)。製品が定期的にアップデートされることでユーザーへのアピールになりますし、われわれの製品開発における目標にもなります。
すべてのユーザーに恩恵
ITmedia 「ソフトウェアの民主化」という話もされていますが、これはどういった意味なのですか?
ベニオフ すべてのユーザーに平等なプラットフォームを提供する点で、Salesforce.comのオンデマンドCRMはとても民主的であると考えています。例えば、フォーチュン誌で4位にランクされるような大企業から従業員5人の小規模事業者まで、すべてのユーザーが全く同じプラットフォームを使っています。これは、凄いことではないでしょうか。
多くのベンダーでは、規模やセグメントに応じて別の製品を用意しているケースが多いのですが、われわれではすべてが平等です。要件にうるさいユーザーの声を反映して行われたアップデートの恩恵をすべてのユーザーがそのまま享受できます。これにより、顧客すべてが常に最高の環境を共有することができるのです。
[鈴木淳也,ITmedia]
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