Java Web Services Metadataは、JCP(Java Community Process)で策定されているJSR 181仕様を実装したものであり、Beehive固有の仕様ではない。JSR 181は、Javaメソッドおよびクラスでメタデータ注釈を使用してWebサービスを手軽に構築するためのものだ。
Eclipse.orgでは、Beehiveアプリケーション開発のためのEclipseプラグイン「Pollinate」の開発が進められている。BeehiveはJDK1.5での動作が前提なので、EclipseのバージョンもJDK1.5に対応したバージョン3.1が対応する。
Pollinateプロジェクトでは、Beehiveの中でもまずはNetUIにフォーカスして開発をすすめる、という方針が発表されている。現在のバージョンはM1で、NetUI対応のWebアプリケーション開発のためのEclipseプロジェクトを作成できる。
また、Tomcatのランタイムが含まれているため、別途Servletコンテナを用意しなくてもアプリケーション開発、テストが可能だ。2004年11月に米ラスベガスで開催される「ApacheCon 2004」でバージョンM2が発表される予定だ。
このバージョンM2でPage Flow Editorが実装されることになっている。Page Flow Editorは、画面遷移をビジュアルに表示し、編集できるツールだ。WebLogic Workshop8.1に実装されているJava Page Flow関連の機能のEclipse移植版ともいえる。
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Beehiveプロジェクトの成果物はまだ開発途上であり、2004年10月現在、正式安定版リリースは存在しない。
Webサイト上で公開されているソースコードは2004年7月に公開されたものがそのままであるが、前述のように2004年11月13日から米ラスベガスで開催される「ApacheCon 2004」でバージョンV1 Alphaが発表される予定だ。
開発者向けメーリングリストへの投稿数を見ると、2004年9月の107件に対し、10月は382件と3倍以上に増えており、Beehiveプロジェクトの活動がますます活発になっていくことが予想される。
Beehiveプロジェクトはオープンソースコミュニティであるが、事実上米BEA Systemsが主導するプロジェクトである。商用製品では安定した地位を得ているが、近年のオープンソース化の波に乗り遅れた感があった米BEA Systemsの意気込みが、十分に感じられるプロジェクトであることが分かるはずだ。
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