SunとMS、技術協力の第一弾を近く発表へ

相互接続性を高めることで合意しているMSとSunだが、近くその成果の第一弾を発表すると見られる。(IDG)

» 2004年11月08日 14時02分 公開
[IDG Japan]
IDG

 互いの製品を統合する方針を打ち出しているMicrosoftとSun Microsystemsだが、両社は今月中に、その第一弾の詳細を明らかにする計画だ。ディレクトリサービスとシングルサインオン技術に関して統合が図られる見込み。

 SunとMicrosoftは先週、発表を予定していることは認めたが、発表内容の詳細については明らかにしなかった。だがSun側の幹部は、統合の第一弾はディレクトリサービスとシングルサインオン関連になる可能性が高いと語っている。

 両社は今春、訴訟問題で和解に至るとともに両社製品の統合を進める計画を発表したが(4月3日の記事参照)、その後、この計画の進展具合については、ほとんど明らかにしていない。Sunのスコット・マクニーリーCEOは、最初の共同作業の詳細を今夏中に明らかにすると語っていたが、夏の発表はなかった。また9月の時点で、Sunの別の幹部は「10月には発表する」と約束したが、これも実現していない。

 Microsoftの広報担当ジム・デスラー氏は先週、製品統合について、両社が「今後5〜10年かけて」実現することの結果から判断してもらいたいと語った。和解から7カ月間の連携作業については、「2社のためだけでなく、業界と顧客の長期的メリットにつながる関係構築という意味で、非常に前向きな関係が持てた」と同氏。

 Sunのグローバル情報システム戦略オフィス担当副社長、ラリー・シンガー氏によると、両社は相互運用性、共同プロジェクト、標準化など、多くの問題に取り組んでいるという。

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