国内ITサービス売り上げランキング、トップは富士通

IDC Japanによれば、2004年3月期の国内ITサービス連結売上高ランキング上位5社は、富士通、日本IBM、日立、NEC、NTTデータだった。

» 2004年11月09日 18時48分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは11月8日、2004年3月期の国内主要ITサービスベンダー連結売上高ランキングと、競合分析結果を発表した。

 連結売上高ランキングでは、富士通が前年同期からトップを維持。日本アイ・ビー・エム(日本IBM)、日立製作所、NECが続き、主要メーカー系ITベンダー4社が上位を占めたが、日立とNECは昨年順位から入れ替わった。5位は昨年と同様にNTTデータ。

 上位5社は3%前後を超える成長率を維持できたが、一方で、ITサービス売上規模2000億円未満のベンダーの中には、低成長またはマイナス成長を強いられたところもあった。

 シェア獲得能力では、富士通が首位で、次いで日本IBM、NEC、日立、NTTデータの順。富士通は、取引先としての支持率や認知度が高く、国内最大規模の拠点と人的資源を有するオペレーション力が評価されたという。

 また、機会獲得能力で最も高い評価となったのは日本IBMで、次に富士通、NEC、日立が続いた。日本IBMは、旧PwCコンサルティングとの統合効果を活かし、顧客の変革支援を目指した経営コンサルティングや業務アウトソーシングを積極的に手がけることで存在感を増し、主要ベンダーのなかでもっとも高い売上成長率を維持したことが評価結果に反映された。

 同社アナリストの柏木成美氏は、「利益確保というビジネスの原点にいま一度立ち返ると同時に、失敗案件の再発防止に向けた組織再編や意識改革、サービス事業の構造転換に向けた人材確保・育成」がベンダー各社には必要だと分析している。

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