日本NCR、「鮮度」を強化したデータウェアハウスTeradata Warehouse 8.0を発売

日本NCRはデータウェアハウス機能を強化し、ユーザー企業がビジネスプロセスと連動して利用できるようにした「Teradata Warehouse 8.0(TW8.0)」をリリースし、11月24日から出荷を開始すると発表した

» 2004年11月10日 01時39分 公開
[ITmedia]

 日本NCRは11月9日、データウェアハウス機能を強化し、ユーザー企業がビジネスプロセスと連動して利用できるようにした「Teradata Warehouse 8.0(TW8.0)」をリリースし、11月24日から出荷を開始すると発表した。小売業をはじめ、金融、通信、製造業の大手企業をターゲットに、直販とシステムインテグレータなどのチャネルを通じて販売する。

 従来、データウェアハウスと言えば、過去の流れを踏まえた上で、将来を推測する利用方法が主流だったという。新製品のTW8.0では、これに加えて、現場で発生している情報をリアルタイムに収集し、過去の履歴と照らし合わせ、ユーザーがより高度な意思決定を下すための機能を強化した。同社は、精度に加え「鮮度」という考えを取り入れたとしている。

 また、イベント検知、それに伴うアクションの自動化など、イベントベースの処理を行う機能も強化している。これにより、たとえば、航空業界におけるフライトの遅延に伴う乗り継ぎや、便の再手配、顧客への通知、さらに、小売業における店頭商品の品切れ防止、補充発注などを自動的に行うことも可能となり、ビジネスプロセスを迅速化、高度化することが可能になる。

 エンタープライズアーキテクチャ(EA)の中で「Single View of the Business」を提供するデータウェアハウスプラットフォームを提供できるとしている。

 具体的には、データウェアハウスの中核となる意思決定支援機能を拡張した。また、オプティマイザーの改良、SQLの機能強化などにより、データウェアハウスが持つ本来のパフォーマンスを向上させた。

 さらに、リアルタイム性の高いアクティブデータウエアハウジングの実現へ向けて、イベントベースの分析アプリケーション開発を容易にしたり、業務系アプリケーションとの連携機能の強化なども図られた。

 同製品は、並列処理を基盤としたリレーショナル・データベース管理システム「Teradata V2R6」を中核に、「Teradata Tools and Utilities 8.0」などのさまざまなツール、ユーティリティ、アップグレード支援サービス、セキュリティ強化支援サービスなどにより構成されている。

 販売価格は700万円から。初年度販売目標は50億円としている。

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