VoIPの標準化と発展を――日本VoIPフォーラムが活動開始

VoIP技術の標準化と普及を目的に掲げた業界団体、「日本VoIPフォーラム」が正式活動を開始した。

» 2004年11月18日 21時48分 公開
[ITmedia]

 11月18日、VoIP技術の標準化と普及を目的に掲げた業界団体、「特定非営利活動法人(NPO) 日本VoIPフォーラム」が正式活動を開始した。

 ブロードバンド接続の普及を背景に、加入電話に代わっていわゆるIP電話サービスが徐々に広まってきた。しかし、通信事業者やサービスプロバイダーごとにプロトコルの細部や実装が異なるため、サービス間、アプリケーション間の相互接続性や使い勝手の部分で課題が残る。

 日本VoIPフォーラムはこうした問題意識を踏まえて結成されたもの。どこにいようとも利用したいときにスムーズに利用できるIP電話サービスを実現し、さらに、さまざまなアプリケーションやサービスと融合した、より高度なコミュニケーションサービスへと進化させていくことを目的に、議論および問題解決に取り組む。

 理事長には東京大学名誉教授の羽鳥光俊氏が、また副理事長には東京大学院 情報理工学系研究科助教授の江崎浩氏が就任した。合わせて、標準化作業の推進という意味合いから、IETFメンバーのエリック・バーガー氏などがアドバイザーに名を連ねている。

 同フォーラムはまた、VoIPに関する海外との情報交流やIP普及促進に向けた協力体制作りといった活動に取り組む。情報通信技術委員会やテレコムサービス協会といった他の団体とも協調しながら活動を進めていく方針だ。

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