Google、競争激化に伴う成長の鈍化を予想

次回以降の決算では急激な成長は見込めない――。Googleはこう予想している。

» 2004年11月19日 09時09分 公開
[ITmedia]

 米Googleは11月18日、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、10〜12月期以降の決算ではこれまでのような急激な伸びは達成できないかもしれないとの見方を示した。競争の激化や収入増大に伴う成長ペースの鈍化は避けられないとしている。

 同社は10月に発表した7〜9月期決算で、前期に比べて大幅に収益を伸ばした。しかし提出書類によれば、全般的な成長ペースは鈍化しており、この状況は今後も続くと予想。「第2四半期(4〜6月期)から第3四半期(7〜9月期)にかけての伸び率と同程度の成長は、第4四半期および今後の四半期では維持できないかもしれない」と予測している。

 また、サイトに表示する広告の適合性を高めるために、クリックスルー率が低い広告は削除するなどの措置を取っており、こうした措置が短期的には広告収入に響く可能性があるという。

 同社の事業はあらゆる局面で熾烈な競争にさらされており、現時点で最大の競合相手はMicrosoftとYahoo!だと解説。「もしMicrosoftかYahoo!が当社と同等あるいはもっと優れたWeb検索結果の提供に成功したり、自分たちのプラットフォームを活用して当社のサービスよりも自分たちのWeb検索サービスへのアクセスを容易にした場合、当社のトラフィックは大幅に落ち込む可能性があり、そうなれば収益にマイナスの影響を及ぼすだろう」と記している。

 両社以外にも、まだ未知の会社も含めてほかのWeb検索提供企業との競争にも直面しているほか、インターネット広告会社や商品・サービスをオンラインで販売している会社とも競合する可能性があると指摘している。

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