IBM、Powerプロセッサのシステム標準化コンソシアムを設立

IBMは、Power Architectureのオープン標準仕様を策定するための新たなコンソシアム「Power.org」を立ち上げた。15社が参加する。

» 2004年12月02日 13時26分 公開
[ITmedia]

 12月2日、家電、ネットワーキング、自動車、ITシステム市場に向けたPowerプロセッサベースの標準化コンソシアムが組織された。IBMのPower Architectureを用いたチップおよびシステムのオープン標準を作るための取り組みで、結成段階での参加企業は15社。

 参加企業はIBMのほかに、AMCC、Bull、Cadence Design Systems、Chartered Semiconductor Manufacturing、Culturecom、Jabil Circuit、Novell、Red Hat、Sony Corporation、Shanghai Belling、Synopsys、Thales、Tundra Semiconductor、Wistron。既にPowerPCを利用しているApple Computer、Cellプロセッサで提携している東芝はこのコンソシアムには未参加だが、今後数週間でさらに多くの企業がこの団体に参加すると発表文には書かれている。

 Power.orgではまず、バスアーキテクチャとハイボリュームサーバにフォーカスしたオープン規格を策定する計画だ。バスアーキテクチャでは同じ「system on a chip」上で異なるコンポーネントが動作することを可能にするもので、複数ベンダーが製造した部品の協調動作を実現する。

 一方、オープンサーバの標準は、大容量の低価格Powerプロセッサベースサーバ、大規模なエコシステムでの採用を想定しており、IBMが提供する高性能サーバを補完するものと位置づけている。

 IBMのシステム&テクノロジーグループで開発担当副社長を務めるロッド・アドキンス氏は「Power.orgでオープン標準をPower Architectureに導入することによって、ハードウェアの世界でもJavaやLinuxがソフトウェアでもたらしたような変化を加速させることができると考えている」と述べている。

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