広域ファイルサービス技術採用の「Cisco File Engine」発表

Ciscoは、WAFSを採用した「Cisco File Engine Series」を発表した。遠隔地にあるファイルに対してもLAN同等のパフォーマンスでアクセスできるようになるという。

» 2004年12月15日 08時54分 公開
[ITmedia]

 米Cisco Systemsは12月14日、広域ファイルサービス(WAFS)技術を採用したアプライアンス「Cisco File Engine Series」を発表した。企業のブランチオフィスに存在するファイルを一元管理するための製品で、Ciscoが8月に買収を完了したActona Technologiesの技術を使った初の製品だ。

 WAFSは、Windows環境向けのCIFSやUNIXのNFSといった、標準ファイルアクセスプロトコルのWAN上での利用に伴うパフォーマンス上の問題を克服する技術。Ciscoによると、Cisco File Engineの利用により、企業は遠隔地のブランチオフィスに存在するファイルに対してもLAN同等のパフォーマンスでアクセスできるようになる。また企業IT管理者は、ブランチオフィスのファイルサービスとストレージを、中央データセンターに集約し、総所有コスト(TCO)を削減できるという。

 Cisco File Engine Seriesは、各ブランチオフィスにファイル/プリントサーバの代わりに導入する「Cisco Edge File Engine」、中央データセンターに導入してファイルサーバやNASゲートウェイに直結する「Cisco Core File Engine」、両ファイルエンジンの中央管理・監視のための「Cisco WAFS Central Manager」で構成される。

 価格は、ブランチオフィスユーザー50人までのライセンス込みで1万2000ドル。追加50ユーザーライセンスパックが4500ドル。発表と同時に販売が開始された。

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