ユーティリティコンピューティングは雇用に深刻な影響――Gartner予想

海外へのアウトソーシングよりも、ユーティリティコンピューティングのほうが、雇用には深刻な影響を与えるという調査結果が出された。

» 2004年12月16日 08時33分 公開
[ITmedia]

 欧米ではIT業務の国外移管が雇用を悪化させるとの懸念が高まっているが、それよりもユーティリティ/オンデマンドコンピューティングなどITインフラサービスとビジネスプロセス自動化の方が、今後2〜10年で雇用に与える影響は大きい――。調査会社Gartnerがこんな見通しを発表した。

 ユーティリティコンピューティングの影響はまず社内のIT部局に及ぶが、カスタマイゼーションがオートメーションに取って代わられれば、外部にサービスを提供している企業も人員の削減に見舞われるだろうとGartnerは予想する。

 「雇用喪失に関してはオフショア化の傾向ばかり注目されているが、インフラの自動化が進めば手作業の必要が大幅に減り、労働人口に直接響くということは、あまり認識されていない」と、同社アナリストは指摘している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ