欧州のMS制裁めぐる執行猶予請求で21日にも判断――欧州裁判所

Microsoftに対するEUの執行猶予に関する判断が、12月21日か22日に下される見込みだ。(IDG)

» 2004年12月18日 08時40分 公開
[IDG Japan]
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 欧州委員会がMicrosoftに科した制裁の執行を、本裁判の結論が出るまでの間猶予するかどうかをめぐり、12月21日か22日にも判断が言い渡される見通しだ。同社に近い筋が明らかにした。

 Microsoftは執行猶予を勝ち取りたい意向だが、同社を支持する決定と事実認定が出されれば、むしろこの問題で欧州委員会にさらなる交渉を持ちかけるチャンスになるとの見方だ。

 「裁判所の命令は、同委員会の懸念にどう対応するかについてさらなる話し合いに道を開くものになると、Microsoftでは期待している」。Microsoftの欧州担当相談役、ホレイショー・グティエレス氏は12月17日、このような談話を出した。

 ルクセンブルクの欧州第一審裁判所で審理を担当するボー・ベステルドルフ判事が、Microsoftに対する2種類の制裁のうち一つでも執行猶予請求を退ければ、Microsoftは恐らく2週間以内にも命令に従うだろうと、同社に近い筋は話している。ただ、Microsoft、欧州委員会の双方ともベステルドルフ判事の決定に対して控訴することが認められており、そうなれば結論はさらに長引くことになる。

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