IBM、32ウェイXeonサーバ、Opteronブレード投入へ

IBMは32ウェイのIntel Xeonサーバと、AMD Opteronを採用した高密度ブレードを計画している。(IDG)

» 2004年12月22日 19時07分 公開
[IDG Japan]
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 IBMはIntel Xeonプロセッサ32基を搭載したサーバを2005年前半に投入する計画だ。また、AMDのOpteronプロセッサを使用した最初の高密度ブレードサーバもリリースを予定している。同社幹部が12月21日に行われたインタビューで明らかにした。

 新サーバは1システムで32プロセッサを走らせることができるもので、IBM eServer xSeries 445後継機となる。

 IBMのxSeries担当ジェネラルマネジャーのスーザン・ホイットニー氏は「2005年の初めに、われわれはIntelの64ビットアーキテクチャを使い、32ウェイにまで拡張する予定だ」と話した。Intelがx86を64ビット拡張したXeonチップを2005年初めに投入することに、同氏は言及している。

 新システムはIBMのX Architectureデザインを採用したハイエンドIntelシステムとしては第3世代に当たり、Intelがマルチプロセッサシステム向け新Xeonチップ(コードネームはPotomac)をリリースする時期と一致している。また、この64ビットプロセッサで動作するWindows OSの64ビット版も同時期に登場すると予想されている。

 ホイットニー氏によれば、IBMが大規模なXeonシステムを採用しなかったのは、プロセッサとソフトウェアが64ビットアプリケーションをサポートしていなかったためだという。IBMの技術ならば32ウェイまではスケールアップ可能だが、それでは市場の要求に応えることはできないと同氏は述べている。「64ビット機能が手に入ったので、市場からの需要に応じていくことができる。顧客が列をなして待っているのだから」と同氏。

 ホイットニー氏は、IBMがOpteronを採用した最初のブレードシステムを発売する計画であることも明らかにした。アナリストによれば、AMDはx86のデュアルコア化競争でIntelよりも半年先を走っているという。

 「AMDブレードを希望するユーザーは確かにいる。AMDはデュアルコアのロードマップを持っている。新製品を市場に投入するにはいいタイミングだろう」と同氏。AMDの最初のデュアルコア・サーバプロセッサは2005年前半に予定されている。

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