オープンソース・ジャパン、OSSの導入を支援する専門組織を発足

オープンソース・ジャパンは、企業・自治体向けに提案依頼書(RFP)作成能力とオープンソース活用の課題調査・検証作業を支援する「RFP&OSS研究所」を発足させた。

» 2005年01月12日 12時19分 公開
[ITmedia]

 オープンソース・ジャパンは1月12日、企業や自治体においてデスクトップから情報システムのデータベースやアプリケーション開発にまでオープンソースソフトウェア(OSS)を広範に採用するための提案依頼書(RFP)作成や技術的課題の解決に向けた検証作業を行う「RFP&OSS研究所」を社内に発足させた。当初のスタッフは3名で、研究所の代表は木ノ下勝郎氏。

 「情報化投資削減」、「ベンダー非依存」、「システムの透明性の確保」というOSSの特長を生かすためには、情報システム開発においてベンダー主導からユーザー主導に体制を変更することが不可欠となる。このためには、ユーザー側でシステム開発の目的や要件を的確に反映したRFPを作成し、これをもとにベンダー側の提案を確実に評価できることが求められている。

 オープンソース・ジャパンは、LAMPを中心に複数のオープンソース技術を活用した情報システムによる大幅な情報化投資の削減を提案しているが、この取り組みの過程で、ユーザー側のRFP作成の支援、および複数のOSSを組み合わせた場合の実現可能な機能と親和性に関するノウハウの蓄積と提供を専門的に行う組織が必要と判断、今回の組織発足に至っている。

 同研究所では、提案依頼書(RFP)の作成支援と複数のOSS利用時における動作・親和性を検証することを目的としており、いずれもコンサルティング業務に結びつけたい考えだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ