XMLマスターの新試験が6月にスタート

XML技術者育成推進委員会は1月17日、既に1万名を超える認定技術者を出しているXML技術者認定制度「XMLマスター」の新試験「XMLマスター:ベーシック V2」および「XMLマスター:プロフェッショナル V2」という2つの新たな試験を、6月1日から開始すると発表した。

» 2005年01月17日 11時00分 公開
[ITmedia]

 XML技術者育成推進委員会は1月17日、既に1万名を超える認定技術者を出しているXML技術者認定制度「XMLマスター」の新試験「XMLマスター:ベーシック V2」および「XMLマスター:プロフェッショナル V2」という2つの新たな試験を、6月1日から開始すると発表した。

 新試験は、時代が必要とする価値の高い技術者認定制度を目指して制定された。XMLの急速な普及と関連技術の相次ぐ勧告により、XMLマスターの開始当初とは、求められる技術知識が変化してきたことを受け、最新の状況に対応する内容となっている。また、新試験には現場で活躍するSEの意見が数多く取り入れられており、より実践的なSEの養成が実現できるとしている。

 新試験では、出題範囲と試験時間にそれぞれ変更がある。XMLマスター:ベーシック V2試験では、試験問題数が従来の1時間40問から50問に増える。これは、実際のシステムを想定したXML Schema、XSLTなどの実例を用いた問題の必要性が高まったことに対応したものという。

 また、XMLマスター:プロフェッショナル V2試験では、試験問題が従来の1時間半50問から40問に減る。XML処理システム構築における単なる個々の要素技術の理解だけでなく、応用かつ実践的なアプリケーション開発スキルを判定するため、プログラムコードの解析問題が増加し、1問あたりにかかる時間が増えたためと説明している。問題の大半がJavaによるアプリケーション、XSLTスタイルシート、XML Schemaなどのサンプルを提示した問題となり、合格するためには単なる技術知識だけではなく、決められた時間内にプログラムコードやアルゴリズムを理解するスキルが不可欠になるという。

 2005年6月からの新試験開始に伴い、現在のバージョンのXMLマスター:ベーシックおよびXMLマスター:プロフェッショナルの各試験は2005年5月末日で終了となる。なお、これらの試験に既に合格している認定者は再受験の必要はなく、そのまま、XMLマスター:ベーシック、XMLマスター:プロフェッショナルの資格を維持することが可能。

XMLマスター V2の試験範囲およびサンプル問題は、同日からXMLマスターホームページ上に掲載される。

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