e-文書法をにらんだ電子データの長期保存サービス

セキュリティリサイクル研究所とハイパーギアは、時刻認証を加えた上で電子データを安全に保存する「ハイパー電子金庫サービス」を開始する。

» 2005年01月19日 22時16分 公開
[ITmedia]

 セキュリティリサイクル研究所とハイパーギアは1月19日、共同で、高いセキュリティや長期保存が求められる電子データを、電子署名および時刻認証を加えた上で安全に保存するアウトソーシングサービス「ハイパー電子金庫サービス」を開始することを発表した。

 このサービスは、4月より施行される「e-文書法」によって、電子データにも紙の文書と同じ法的効力が認められることを背景に開発されたもの。通常の電子データでは、内容や日付の編集、改ざんが容易だ。これに対し同サービスでは、文書登録時にタイムスタンプを付与して作成された日付および内容に改ざんが加えられないことを証明。真正性を確保した形で電子データを長期保存する。

 デジタル化およびタイムスタンプ付与といった一連の作業は、ハイパーギアが開発中のUDOディスク対応のタイムスタンプサーバ「HG/デジタルシェルター(電子データ長期保存サーバ)」を用いて行う。また作業時の安全を確保するため、HG/デジタルシェルターはセキュリティリサイクル研究所の情報管理センター内に設置され、24時間体制での監視の下に置かれる。

 ハイパー電子金庫サービスの価格は、要求されるセキュリティレベルによって異なり、個別見積もりとなる。3月からは、署名延長機能付きのサービスも開始される予定で、初年度で1億5000万円の売り上げを見込んでいる。

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