Lotusphere 2005開幕、「Notesの父」も駆けつけ20周年を祝う(2/2 ページ)

» 2005年01月25日 11時08分 公開
[浅井英二,ITmedia]
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 1990年代にはメッセージング主体だったグループウェアも21世紀に入ると「人」を中心とした生産性の改善へとその役割が高まっている。Notesを標的にキャンペーンを展開するMicrosoftだが、顧客の半数は依然として1990年代後半に開発されたExchange 5.5を使い続けているという。

 「Microsoftの将来とは何なのか? われわれにはIBM Workplace Client Technologyという答えがある。そのファーストクラスメンバーとしてNotes/Dominoがあり、既存の顧客はそのまま使い続けてもらえばいい」(ゴヤール氏)

 WebSphere PortalやIBM Workplace Client Technologyは、コラボレーションのための新しい「フロントエンド」を構築する技術であり、それによってPCだけでなく、PDAや携帯電話などにも柔軟に対応できる。Notes/Dominoで築いたバックエンドシステムのリーチや価値をさらに拡大していくことこそが狙いだとゴヤール氏は話す。

 米国市場ではインストールベースの85%が現行製品であるNotes/Domino 6.xへの移行を済ませている(ただし、日本市場では32%)。Exchange 5.5ユーザーが半数を占めるのとは対照的で、2004年、IBMは競合製品から1400社以上も移行させているという。また、IBM Workplace Collaboration Servicesは、Next Gen Mailのリリースから2年で200万ライセンスを出荷したという。

 「企業や組織に所属する人の生産性を高め、企業や組織そのものをオンデマンド化していく支援をするのがわれわれのミッション。提示したロードマップどおりに進化している。夢でも何でもなく、既に製品を提供しているLotusこそが、次の20年をリードしていくのだ」(ゴヤール氏)

1995年、IBMによる買収に伴ってCEOに昇格したマイク・ジスマン氏(現在はコンサルタント)。この日も彼の名セリフ「“Notes is dead”is dead」(インターネットの登場によって「Notesは死んだ」という悲観的な見方が多かったが、実際にはそうならなかった)を口にした
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