エクストリーム、信頼性を高めたエッジ対応大型スイッチ

10GビットEthernet対応レイヤ2/3/4スイッチ「Aspen 8800シリーズ」を発表。電源やファンなどを冗長化し、モジュラー型OSを搭載して信頼性を強化した。

» 2005年01月26日 16時43分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 エクスストリームネットワークスは1月26日、10GビットEthernet対応レイヤ2/3/4スイッチ「Aspen 8800シリーズ」を発表した。PoEに対応し、エッジ環境でのVoIP機器接続をサポートするなど、音声アプリケーションに最適化。電源やファンなどを冗長化し、モジュラー型OSを搭載して信頼性を強化した。

Aspen 8810 中央の赤いスロットがMSM-G8X

 10スロットで14Uサイズの「Aspen 8810」は発売済み。6スロットで10Uサイズの「Aspen 8806」は今秋発売予定。それぞれ、汎用スロット×1、MSM(Management Switch Fabric Module)用スロット×1を備え、残りはI/Oスロットとなっている。電源ユニットは最大6個搭載可能で2+1の冗長構成を取り、残りの電源をPoEの電力として利用可能となっている。

 すべてのコンポーネントが冗長化されているほか、UNIXベースのモジュラー型OS「ExtremeWare XOS」を搭載。障害が起きてもプロセス単位で復旧でき、全体を再起動する必要がないため可用性が高い。音声アプリケーション利用時の遅延や切断も最小限に抑えられるとしている。IEEE 802.1x対応の認証機能や、検疫ネットワーク対応機能、モニタリングで異常を検知する機能を備えるなどセキュリティも強化した。

 コア向けハイエンドスイッチと組み合わせて2階層のネットワークシステムを構築可能。コア、アグリゲーション、エッジから成る3階層のシステムよりもシンプルな構成で、低価格なネットワークを構築できるとしている。

 モジュールは、10/100/1000BASE-T×48ポートの「G48T」、10/100/1000BASE-T×48ポートでPoE対応の「G48P」、1000BASE-X(mini-GBIC)×24ポートの「G24X」10GbE XENPAK×4ポートの「10G4X」、1000BASE-X(mini-GBIC)×8を搭載したMSM「MSM-G8X」をラインアップ。無線通信対応モジュールも追加する予定だ。

 Aspen 8810の最小構成価格は、シャーシ、電源×1、MSM×1で581万7000円(税込み)から。

 同社プロダクトマーケティング担当の水品巧氏は「データと音声、有線と無線を統合できるスイッチングシステムへのニーズは高い」と、同製品のねらいを話した。

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