アイログ、視覚化製品「JViews 6.0」発表

ソフトウェアコンポーネントを提供するアイログは、視覚化製品の最新版「ILOG JViews 6.0(ILOG JViews 6.0)」の出荷を同日から開始すると発表した

» 2005年01月27日 13時58分 公開
[ITmedia]

 ソフトウェアコンポーネントを提供するアイログは1月26日、視覚化製品の最新版「ILOG JViews 6.0(ILOG JViews 6.0)」の出荷を同日から開始すると発表した。新製品は、JViews Gantt、JViews Maps、JViews Diagrammer、JViews Charts、JTGOの5製品を含む製品群。従来、ILOG JViewsに含まれていた各モジュールの機能を、個別に実装したいというユーザーの声に応え、5つを単独製品としても提供する。

 ILOG JViews製品群は、ビジネス情報を監視、管理するためのグラフィックを開発するための視覚化ツールキット。多様なWebクライアントに対応し、動的な視覚効果の高いグラフィックを提供し、ダイアグラム、マップ表示、工程管理画面、ガントビュー、2Dおよび3Dチャートなど、さまざまな表示ニーズに対応するWeb GUIソフトウェアの核となるコンポーネントとなっている。

JViews Ganttの画面。

 また、今回、単体で販売される5つの製品すべてに、開発プロセスがガイダンス表示される画面エディタ「Designer」が新たに標準装備されることで、開発者はGUIの開発や構成を迅速に行えるようになる。同社の調査データによると、GUIの開発工数は、作りこみの場合と比べて50〜80%短縮できるという。一方で、同製品によって作成したGUIにより、業務担当者が膨大なデータを理解しやすくなるといった効果も見込める。

 さらに、JViews 6.0では、OSS/J(OSS Through Java)やJSFといった最新のJava標準に対応していることで、Webクライアントの短期開発が可能だ。なお、OSS/Jは、J2EEをはじめとするJava技術をベースとしたテレコムOSS共通APIを開発し、無償で公開することでテレコムOSSのオープン化を目指すコミュニティ活動のこと。一方、JSFは、Webアプリケーションのインタフェース構築のためのフレームワークを指す。

 また、「BPMN(ビジネス・プロセス・モデリング表記)」もサポートした。BPMNは、標準化団体「BPMI(ビジネス・プロセス・マネジメント・イニシアティブ)」が公表する新しい標準で、BPMにおいてビジネスプロセスにおける設計と実装の間のギャップを埋めるものとして期待されている。同標準の採用により、プロセスの初期ドラフトを作成するビジネスアナリストから、プロセスの技術実装に責任を持つIT技術者、さらに、それらのプロセスを管理する業務担当者まで、全てのビジネスユーザーが簡単に表記を理解できるようになる。

BPMNのイメージ。

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