Lenovo減収、「IBMのPC事業買収は順調」と強調

Lenovoの10〜12月期決算は、売上高が前年に比べて3.7%減ったが、IBMのPC事業買収は順調と強調した。

» 2005年02月05日 08時29分 公開
[ITmedia]

 IBMのPC事業部買収を進めている香港のLenovo Groupが2月4日、同社第3四半期(10〜12月期)決算を発表、併せて合併完了後の新経営陣を公表した。

 売上高は前年に比べて3.7%減って64億香港ドルとなった。基幹事業の売り上げは4%増え、営業利益は19%増加。基幹事業に注力する戦略の一環として、非基幹事業の削減を進め、ITサービスとマザーボード事業確立のための新しい構造を採用したと説明している。

 株主に配当可能な利益は3億2700万香港ドルで、前年同期とほぼ同レベル。PC出荷台数は19.1%伸び、IDCの統計によればシェアは3四半期連続で増加、28.1%に達しているという。

 IBMのデスクトップPCとノートPC事業を買収する計画は予定通り順調に進展していると同社は説明。一部で懸念の声も伝えられているが、社長兼CEOの楊元慶氏は発表文で「最近の顧客調査によれば、IBM顧客の90%以上はこの取引に関して前向きな反応を示している」と強調している。

 合併完了後の新生Lenovo新経営陣は、楊氏が会長に、IBMのスティーブン・ウォード氏(現パーソナルシステム部門上級副社長兼ジェネラルマネジャー)がCEOに就任。IBMのフラン・オサリバン氏(現パーソナルシステム部門ジェネラルマネジャー)はLenovo InternationalのCOOとなる。

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