HP対EMCの特許訴訟、法廷外で決着

HPがStorageAppsの買収に伴って引き継いだEMCとの訴訟は、法廷外の調停でようやく終結を迎える。(IDG)

» 2005年02月05日 08時31分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Hewlett-Packard(HP)とEMCが長期にわたって争っていた特許訴訟が法廷外で決着することになった。HPが2001年7月、ストレージ管理会社StorageAppsの買収に伴って引き継いだ訴訟はこれで終結を迎える。

 マサチューセッツ州の米連邦地裁に1月24日提出された書面によれば、この訴訟は拘束力を持つ非公開の調停によって決定が下されることになった。

 訴訟ではHPの非を認める陪審評決が出ているが、裁判所はまだ損害賠償額について決定を下していなかった。両社が調停に同意したことで、訴訟は実質的に終わったと、EMCの広報は話している。

 EMCは2000年10月にStorageAppsを提訴、システムファイルのコピー作成に関するEMCのソフト特許3件を侵害されたと訴えていた。昨年10月にはHPに対し、「StorageApps SV3000」「CASA」(Continuous Access Storage Appliance)など同特許を使った技術の販売禁止を命じる差し止め命令が出された。

 EMC広報によれば、調停ではEMCに支払われる損害賠償の内容が決定されるが、HPが問題の製品の販売を再開してもいいかどうかは必ずしもカバーされない。「差し止め命令は恒久的なものだ。現段階での賠償問題は純粋に金銭的なものを指す」という。

 HPではこの問題についてコメントを避けた。

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