蓋に小型ディスプレイが付いたノートPC、Longhornで実現へ

日本ではすでにこの種の2画面ノートは登場済みだが、MSはこの技術を標準化しようとしている。(IDG)

» 2005年02月11日 07時50分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは、蓋の上に携帯電話のようなディスプレイが付いたノートPCをメーカーに製作してもらいたい考えだ。ユーザーは蓋を開けてPCを起動しなくても、このディスプレイで時間やバッテリー状態、予定、新着メールの有無などをチェックできる。

 同社は2006年に登場予定の次期Windows「Longhorn」に、このようなディスプレイのサポートを組み込んでいる。このディスプレイ用のソフトと参照設計を開発中で、これによってユーザーは特定のデータにすぐにアクセスでき、蓋を開けてPCを起動する必要がないためバッテリーも節約できるという。

 ノートPCの蓋に付いたディスプレイは携帯電話のカラー画面と同じで、ノートPCのバッテリーから電力を供給する。アプリケーションから引き出したデータを特別のメモリキャッシュに保存、PCの電源を切っていたりスタンバイモードにある時でもアクセスできるようにする。Microsoftで「補助ディスプレイ」に取り組んでいるプログラムマネジャー、スリラム・ビジ氏はそう語った。

 ビジ氏は2月9日、米サンフランシスコで開催の開発者イベントVSLive/Windows Anywhereでプレゼンを行い、予定表、連絡先、タスク、受信箱、メディア再生ソフトなどのオプションメニューが並んだ補助ディスプレイの写真を披露した。この写真には、メニューを捜査するための一連のボタンも写っていた。

 キャッシュしたデータの表示のほか、補助デュスプレイのアプリケーションをプログラムすれば、定期的にPCを起動してインターネットに接続し、データを同期化してそれをディスプレイに表示させることもできるという。

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