難航するEUのソフト特許導入計画をめぐり、欧州議会が決定プロセスのやり直しを要求した。(IDG)
欧州連合(EU)のソフト特許導入計画をめぐり2月16日、欧州議会が決定プロセスのやり直しを要求した。計画に反対する陣営が勝利を収めた格好だ。
法務委員会は欧州委員会に対し、コンピュータで実行される発明に関する特許についての指示書案を提出し直すよう要請、欧州議会各派の主導陣が全会一致でこれを支持した。
欧州委員会はこの要求を無視することもできるが、もしそうなれば議会との間で大きな政治的対立が持ち上がる恐れがある。いずれにせよ、プロセスの最終段階で議会の意に沿わない法案はすべて否決される可能性がある。
EU法の草案起草を担当している欧州委員会が、もし今回の法制化プロセスをやり直すと決めれば、指示書案の反対陣営にとっては時間稼ぎとなり、特許保護がソフトに及ぶのを阻止できる機会が広がることになる。
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