日立が「JP1」を強化、システム拡張時の構成作業を自動化

日立製作所は統合システム運用管理ミドルウェア「JP1 Version 7i」を強化し、システム構成機能の強化に関するコンポーネントを追加する。

» 2005年03月03日 18時44分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は3月3日、統合システム運用管理ミドルウェア「JP1 Version 7i」の製品群を強化した。システム構成機能の強化やクライアントのセキュリティレベル管理に関するコンポーネントが追加される。

 JP1は、日立の「Harmonious Computing」というコンセプトをベースに、ハードウェアプラットフォームからアプリケーションにいたるまで、システム全体の運用、管理を支援するミドルウェア群。Version 7iではアベイラビリティ管理やセキュリティ管理に関するコンポーネントが強化されてきた。今回の機能強化では、ITILのインシデント管理プロセスを支援する「JP1/Integrated Manager - Incident Master」のほか、4種類の製品が追加される。

 「JP1/ServerConductor」では、ブレードサーバ「BladeSymphony」をはじめとする各種サーバのハードウェア情報を一元的に収集、管理できる。また「JP1/Integrated Manager-Central Information Manager」を組み合わせれば、ServerConductorで収集した情報を、「バッチ処理」「ポータル」といったシステムの論理的な構成と対応付けて管理することができる。価格はそれぞれ21万円、67万2000円からで、3月31日より出荷が開始される。

 あらかじめ設定した運用ポリシーに基づいてアプリケーションサーバやデータベースサーバといったリソースの追加、削除を動的に実現する「JP1/Automatic Job Management System 2 - Scenario Operation Manager」も製品化された。システム拡張に要していたOSやプログラムのインストール/設定/構成変更作業を自動化し、短期間で導入、拡張を行えるという。価格は84万円から。

 さらに、クライアントPC側のセキュリティパッチ/ウイルス対策ソフトの導入状況を監視し、不正なソフトウェアの起動を抑止することでセキュリティレベルの維持、向上を支援する「JP1/NETM/Client Security Control」もリリースされる。価格は21万円から。

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