ヴァインカーブ、教育機関向けVine Linuxを大阪大学に850台導入

大阪大学では、「Vine Linux」の教育機関向けバージョンを情報教育用のクライアントPC850台に導入した。2005年4月の新学期から本格稼働の予定。

» 2005年03月28日 00時57分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 ヴァインカーブは3月28日、大阪大学サイバーメディアセンターのクライアントPC850台に「Vine Linux Educational Edition 2.0」が採用されたことを発表した。既に導入は完了しており、2005年4月の新学期からの本格稼働に向けて最終調整中。

 今回導入が行われた大阪大学サイバーメディアセンターの情報教育システムは、豊中・吹田キャンパスの教育実習棟・学部・図書館など大学全域にクライアントPCを分散配置し、コンピュータリテラシー教育をはじめとする科目の教育に利用されている。今回、Vine Linuxが導入されたのは、新規導入のPCを含む情報教育用のクライアントPC850台。

 Vine Linuxは任意団体Project Vineが中心となって開発されているLinuxディストリビューション。今回導入されたのは、Vine Linuxの最新バージョンとなる「Vine Linux 3.1」をベースとした教育機関向けの製品である「Vine Linux Educational Edition 2.0」。教育現場で必要となるさまざまなカスタマイズのほか、初期インストールおよび初期設定の半自動化、ユーザー環境の初期設定やパッケージアップデートなどを一元で管理する機能などを備えている。

 また、今回納入されたバージョンでは、大阪大学サイバーメディアセンターと共同開発した、単一のイメージによるディスクレス稼働での導入がなされている。ネットワークブートを応用した形で起動するこの方式は、まったく同一の環境を場所を選ばずに利用可能にする。

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