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» 2005年05月02日 14時27分 UPDATE

オフショア開発の委託先――中国とインドの比較 (1/3)

オフショア開発における委託先として注目されるインドと中国。インドのオフショアベンダーの立場から両者を比較する。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

[TATA Consultancy Services]

 世界のオフショアリング市場でインドと中国が急速に存在感を増している。その最大の魅力は、毎年十数万人規模で供給され続ける豊富なIT人材にある。日本企業の主な委託先も、中国とインドである。オフショアリングを成功に導く上で、ベンダー選びは重要な鍵となる。インドと中国のソフトウェア産業の強みと弱みを比較しておくことは、ベンダー選びの際の一つの参考となろう。

インドと中国は最大のライバル

 これまでインドを意識しながら成長してきた中国であるが、2002年に遂にソフトウェアの売上で中国は133億ドルに達し、インド(124億ドル)を追い越した(図1参照)。

photo1.jpg 図1。出所)インドはNASSCOM、中国は中国ソフトウェア産業協会。

 しかし、量的な面はともかく、技術力や品質水準など質的な側面でインドに大きく水を開けられたままである。

 インドは輸出が中心(全体の約80%)である一方、中国は国内市場向けが圧倒的(全体の90%)である。中国は輸出に関しては6割から7割が日本向けであるが、2004年6月に政府が「中国軟件欧米出口工程」政策を打ち出し、欧米市場の開拓に本腰を入れ始めた。中国でのオフショア開発の歴史は浅く、グローバルな対応力という観点からはインドに大きく遅れをとっている。

インドと中国のソフトウェア産業実力比較

 まず、印中のソフトウェア産業の実力を比較した表1を参照されたい。

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