「ISVエコシステム」を強調するIBMアトキンス氏

IBMは、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)をサポートする取り組みをワールドワイドの取り組みとして位置づけ、強力に推進している。同社グローバルビジネスパートナーのゼネラルマネジャー、ドン・アトキンス氏に話を聞いた。

» 2005年05月02日 18時16分 公開
[ITmedia]

 IBMは、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)をサポートする取り組みをワールドワイドの取り組みとして位置づけ、強力に推進している。「ISVエコシステム」を構築することで、企業のIT活用における中核的存在としての役割にさらに磨きをかけようという考えだ。同社グローバルビジネスパートナーのゼネラルマネジャー、ドン・アトキンス氏に話を聞いた。

ドン・アトキンス氏

ITmedia 現在のIBMにおける役割について教えてください。

アトキンス 私はIBMのビジネスパートナー向けのプログラムを行っています。現在、IBMは世界におよそ9万社のパートナーを抱えています。IBM社内やパートナーなどに、われわれの戦略について話すために来日しました。

 われわれは、予測可能な戦略を立てることにコミットしており、共感していただいたパートナーに支援してもらっています。

 われわれの戦略には、4つの主要な要素があります。1つは、パートナーが継続的にビジネスを展開するためには、ある程度の利幅が必要であり、それを確保していくことをIBMとして確保していくこと。2点目は、パートナー企業が、IBMの全体のポートフォリオの中で仕事ができるようにしています。というのは、現在の市場競争を勝ち抜くためには、トータルの解決策を包括的に提供する必要があるからです。

 また、3番目は、パートナー企業がIBMと仕事をする際に、より容易に仕事を進めていけるようにすることです。そのために、ツールを提供するなどして、パートナー企業が効率アップを図り、パートナー自身が成長できる環境を提供する考えです。

 そして4つ目は、複数のパートナー同士が協力し、チームとして活動できるようにしていくことです。われわれは、こうした戦略を、パートナー企業が高く評価してくれると信じています。

 パートナーといっても、ソリューションプロバイダー、ソフトウェアベンダー、システムインテグレータ、リセラーなどさまざま。すべてのパートナーに価値を提供したいと考えています。

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